【夢中でほりほり】なぜ犬は穴を掘るの?
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はじめに
砂浜で地面を掘る犬。
家の庭にオモチャを埋める犬。
よく犬は地面を掘りますが、それはなぜか分かりますか?
今回は犬が穴を掘る理由について、注意点と一緒に解説します!
習性や本能・感情表現
巣作りの習性
本来イヌ科の動物には巣穴を掘って住むという習性があるので、その名残で犬も穴掘りをすると言われています。
よく見かけるのは、毛布やクッションを掘るしぐさをし、クルクル回って座る…という一連の流れですね。
これには寝床を整える意味があるそうです。
狩猟犬としての本能
ビーグルやダックスなど、もともと狩猟犬として活躍していた犬種は巣穴に住む獲物を追いかけていました。
そのため、生き物や食べ物の臭いがきっかけで狩猟本能のスイッチが入り、夢中で掘ってしまうんだとか…。
掘り続けていくうちにだんだん楽しくなって習慣化する犬もいるようです。
これは寝床準備の穴掘りとは違い、遊びの延長で行われるものだと言われています。
掘った穴にオモチャを埋める場合は、獲物を隠そうとしているのかもしれませんね!
満足感からくる行動
散歩から帰った時やご飯を食べた後など、自分のお気に入りの場所で穴を掘る犬もいるようです。
これらの行動には「一休みしよう」「満足した」という意味があるんだそう。
寝床を整える行動にもつながりますね!
「かまってほしい」という感情表現
遊び道具がなかったり、飼い主がかまってくれない場合には穴を掘ることで欲求を満たしているのかもしれません。
犬が穴を掘ってる姿を見て笑ったり何かしらの反応をした経験があれば、飼い主の気を引くためにやっている場合もあります。
一方で、ストレスや病気の可能性も…。
ストレス
運動量が足りてない、飼い主がなかなかかまってくれない、生活環境が悪いなど、これらの理由から強いストレスを感じて執拗に穴を掘ってしまう場合があります。
この状況が長く続くと、「常同障害」という無意味な行動をいつまでも繰り返す心の病気を発症してしまう可能性が…。
この場合、犬が何に対してストレスを感じているのか考えてあげる必要があります。
認知症
シニア期に入ると、人間と同じように認知症になってしまう犬もいます。
その認知症の行動の一つが穴掘りという行為。
犬本人も知らず知らずのうちにやってしまうのです。
おわりに
犬にとって「穴を掘る」という行動には本能や習性が深く関係しているようですね。
しかし、明らかに穴掘りをし続けているなど、違和感を感じる時はストレスや病気を疑った方がいいでしょう。
無理に止めたり𠮟ったりはせずに、犬の行動をよく観察して判断してあげてくださいね。