【犬や猫は名前を覚える?】ちょっと意外な”動物の賢さ”のお話
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はじめに
ペットと暮らしはじめて、最初に決めるのが「名前」ですよね。
その名前、ワンちゃんもネコちゃんも、ちゃんと理解しているのでしょうか?
じつは、この疑問について科学的な研究も行われているんです!
早速、詳しく見ていきましょう。
"名前"をどうやって理解しているの?
犬や猫は、人間のように「これが私の名前」という概念は持っていません。
でも、別の形で理解しているんです!
「ポチ」「タマ」という音を聞くと、「自分に関係のある音」だと認識します。
これは、日々の生活のなかで自然と学習している結果なんです。
たとえば、こんなシーンで覚えていきます。
- ごはんをあげるときに名前を呼ぶ
- おやつをあげるときに呼びかける
- 遊ぼうとするときに声をかける
- 散歩に行くときに誘う
- 寝床に入るときに声をかける
つまり、「この音を聞くと、楽しいことが起きる!」という経験を重ねることで、その音(=名前)に反応するようになるんですね。
さらに、飼い主さんの表情や声のトーン、仕草なども一緒に認識しているんです。
これは、動物ならではの優れた観察力によるものですね!
犬猫の"反応"にも個性が!
犬の場合
犬は、名前を呼ばれると分かりやすい反応を見せてくれます。
- すぐに飼い主さんのほうを振り向く
- 尻尾を振りながら近づいて来る
- 耳をピンと立てる
- 嬉しそうに吠える
- その場でお座りをする
まるで「はい、呼びました?」という感じで反応してくれますよね!
犬種によっても反応の仕方は様々。
活発な犬種はすぐに駆け寄って来るのに対し、穏やかな犬種はゆっくりと近づいて来るなど、個性が出るのも面白いところです。
猫の場合
一方、猫の反応はちょっと控えめ。でも、しっかり聞いているんです。
- 耳がピクッと動く
- チラッと目線を向ける
- 尻尾の先がちょっと動く
- 寝ていても瞼がピクピクする
- ゴロゴロと喉を鳴らし始める
一見、無反応に見えても、実は確実に認識しているんです。
上智大学の研究でも、猫が自分の名前を他の言葉と区別できることが証明されています!
とくに面白いのは、猫カフェの猫と家庭の猫では名前の認識度が違うという研究結果。
家庭で過ごす猫のほうが、名前をより正確に認識できるそうです。
覚えやすい名前の特徴って?
ペットが覚えやすい名前には、いくつかのポイントがあります。
短くてシンプル
2〜4文字程度の短い名前がベスト!
-
いぬ「ムギ」「ココ」「ソラ」「モモ」「ハナ」
-
ねこ「トラ」「サクラ」「ギンタ」「ミー」「クロ」
長い名前をつけても、結局は短く呼ぶことが多くなりますよね。
最初から覚えやすい長さにしておくのがおすすめです。
語尾が特徴的
「あ」や「ん」で終わる名前は、とくに猫が反応しやすいそうです。
また、濁点が入っている名前は、音が通りやすいため、遠くにいるペットにも届きやすい特徴があります。
家族の名前とは違う響きに
人間の家族の名前と似た響きの名前は避けましょう。
ペットが混乱してしまう原因になります。
名前を呼ぶときの大切なルール
せっかく名前を覚えてもらうなら、正しい使い方が重要です!
家族みんなで統一
家族それぞれが違う呼び方をすると、ペットが混乱してしまいます。
最初のうちは、決めた名前で統一して呼びましょう。
愛称は、基本の名前を覚えてからでOKです!
叱るときは別の言葉を
叱るときに名前を使うと、名前に悪いイメージがついてしまいます。
「だめ!」「いけません!」など、名前以外の言葉を使いましょう。
これは、名前を呼ばれることが「嫌なこと」と結びつくのを防ぐためです。
名前は、いつでも嬉しい気持ちになれる言葉であってほしいですよね。
楽しい場面でたくさん呼ぶ
- ごはんのとき
- おやつをあげるとき
- 遊ぶとき
- 褒めるとき
- 撫でるとき
- 散歩に行くとき
- 一緒に寝るとき
こんな嬉しい場面で名前を呼ぶと、ペットも喜んで反応してくれるようになります!
また、名前を呼ぶときは、優しく明るい声で呼びかけましょう。
動物は声のトーンにとても敏感です。
おわりに
犬猫は、私たちが思う以上に言葉を理解する力を持っています。名前もその一つ。
ただし、人間とは違う形で理解しているんですね。
名前を呼ぶときは、いつも愛情をこめて。
そうすることで、ペットとの信頼関係がさらに深まっていきます。
また、名前をキッカケに他の言葉も理解してくれるようになっていきます。「おいで」「待って」「お散歩」など、生活に必要な言葉も、名前と同じように覚えていってくれるんです。
楽しい思い出と一緒に、名前を覚えてもらえたら素敵ですね!