【犬が遠吠えするのはなぜ?】愛犬の心理と上手な付き合い方を解説
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はじめに
みなさんの愛犬は遠吠えをしますか?
突然「ワォーン」と長く伸びた声で鳴き始めて、驚いた経験をお持ちの飼い主さんも多いのではないでしょうか。
じつは、遠吠えには愛犬からの大切なメッセージが込められているんです。
でも、あまりに頻繁だと近所迷惑になってしまうことも…。
この記事では、遠吠えの理由と上手な付き合い方について、詳しく解説して行きます!
遠吠えの秘密、知っていますか?
遠吠えは、普段の短い吠え声とはまったく違う特徴を持っています。
長く伸びた声で、どこか物悲しい響きがあるのが特徴的。
空を見上げながら首を伸ばして鳴く姿は、まるでオオカミのようですよね。
これには理由があります。
犬は遠くまで声を届けるために、自然と首を伸ばして声帯を伸ばしているのです。
つまり、誰かに何かを伝えたいという気持ちの表れなんです!
遠吠えの7つの理由
1「早く帰ってきて〜!」という呼びかけ
犬にとって、飼い主さんや家族は大切な「群れ」のメンバー。
留守番中の遠吠えは、「早く帰ってきてほしい!」という気持ちを表現していることが多いんです。
これは、昔の野生犬が群れのメンバーに位置を知らせていた習性の名残りと言われています。
2「ここは私の家よ!」という主張
遠吠えは、自分のテリトリーを主張するときにも使われます。
近所で他の犬が遠吠えを始めると、次々と遠吠えの輪が広がっていくことがありますよね。
これは、お互いの縄張りを確認し合っているコミュニケーションなんです!
3「この音が気になる!」という反応
サイレンや楽器の音、飼い主さんの歌声に反応して遠吠えすることも。
これは、その音が気に入らないわけではありません。
むしろ「私も参加したい!」という気持ちの表れかもしれないんです。
とくにサイレンの周波数は、犬の遠吠えと似ているため、つい反応してしまうようです。
4「寂しいよ〜」という気持ちの表現
飼い主さんと離れていることを感じているときにも、遠吠えが見られます。
これは、不安や寂しさを訴える犬なりの表現方法。
とくに子犬や、飼い主さんとの愛着が強い子に多く見られます。
5「どこか具合が悪いの」というサイン
体に痛みや不快感があるときも、遠吠えで訴えることがあります。
いつもと様子が違うと感じたら、体調不良のサインかもしれません。
かかりつけの獣医さんに相談してみましょう。
6「ストレスがたまってるの」という発散
運動不足やケージでの長時間留守番など、ストレスが原因で遠吠えすることも。
大きな声を出すことで、心理的なストレスを発散させようとしている可能性があります。
7「なんだか不安...」という高齢犬からのメッセージ
年齢を重ねた犬が突然遠吠えを始めることがあります。
これは、認知症や視覚・聴覚の衰えによって不安や混乱を感じている可能性があります。
優しく寄り添ってあげましょう。
遠吠えをよくする犬種って?
遠吠えは、どの犬種でも見られる行動です。でも、とくに以下の犬種は遠吠えをする傾向が強いと言われています。
- ダックスフンド
- ビーグル
- バセットハウンド
- ハスキー
- アラスカンマラミュート
- 柴犬
これらの犬種は、遠吠えに適した声帯を持っていたり、警戒心が強かったりする特徴があります。
一方で、グレイハウンドやチワワなど、比較的穏やかな性格の犬種は遠吠えが少ない傾向にあります。
遠吠えへの対処法
ストレスや寂しさが原因のとき
- 散歩や遊びの時間を増やしてエネルギー発散!
- 留守番用のおもちゃを用意する
- 分離不安が強い場合は、獣医さんやトレーナーさんに相談
音への反応が原因のとき
- 音が聞こえにくい場所に移動
- おもちゃやおやつで注意をそらす
- 遠吠えをやめたときにたくさん褒める
体調不良が疑われるとき
- 様子がいつもと違うと感じたら、早めに獣医さんへ
- 高齢犬の場合は、認知症の可能性も考えて相談
- 安心できるサプリメントや薬を処方してもらうことも効果的
おわりに
遠吠えは、愛犬からの大切なメッセージ。
むやみに叱るのではなく、その理由を理解して適切に対応することが大切です。
ただし、頻繁な遠吠えは近所迷惑になる可能性も。
原因を見極めて、愛犬にも周りにも優しい方法で対処していきましょう。
愛犬との暮らしがもっと楽しく、幸せなものになりますように!