【犬猫にも利き足がある?】オスとメスで分かる個性とは?
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はじめに
みなさんは自分の右利き・左利きを意識したことがありますか?
実は、わたしたちと同じように犬や猫にも利き足があるんです!
最近の研究で、多くのペットが右利きか左利きの傾向を持っていることが分かってきました。
さらに、オスとメスで傾向が違うという興味深い発見も!
ペットの利き足について、最新の研究でいろいろな面白いことが分かってきたので、今回はそれをご紹介します。
犬・猫の利き足、どのくらいの子が持っているの?
研究によると、なんと70%以上のワンちゃん・ニャンコが利き足を持っているそうです!
イギリスの研究チームが1万7901頭の犬を調べたところ、
74%の子に利き足が確認されました。その内訳は以下の通り。
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右利き58.3%
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左利き41.7%
猫の場合も、44匹を対象にした研究で73%に利き足があることが判明!
おやつを取るとき、階段を上がるとき、トイレに入るときなど、
日常生活のさまざまな場面で、好んで使う足があるようです。
ちなみに人間の場合は約90%が右利きと言われており、
動物によって左右の割合は様々なんですね。
オス・メスで違う!? 利き足の男女差
じつは、利き足には性別による違いがあることも分かっています!
犬の場合
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オス右利き56.1%、左利き43.9%
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メス右利き60.7%、左利き39.3%
猫の場合
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オス左利き52%、右利き31%、両利き17%
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メス右利き52%、左利き27%、両利き21%
このように、メスは右利きが多く、オスは左利きの傾向が強いんです。
これは人間を含む多くの動物に共通する特徴なのだとか!
研究者たちは、この男女差には性ホルモンが関係しているのではないかと考えています。
まだ完全には解明されていませんが、とても興味深い発見ですよね。
利き足で性格も分かっちゃう?
さらに面白いことに、利き足と性格にも関係があるかもしれません!
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右利きの子社交的 ・落ち着いている ・活発な性格 ・ポジティブな感情を表現しやすい傾向
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左利きの子少し慎重 ・臆病な傾向 ・ストレスを感じやすい ・新しい環境に慣れるのに時間がかかることも
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両利きの子(犬の場合)やや攻撃的な傾向 ・雷や花火に敏感 ・感情表現が豊か
これらの性格の違いは、脳の働きと関係があるかもしれません。
左脳がポジティブな感情を、右脳がネガティブな感情を担当しているためだと考えられています。
空間認識にも違いが!
利き足は、空間を認識するときにも影響するようです。
たとえば、右利きの子は右側の視野を優先して処理する傾向が。
左利きの子は左側を優先するんです。
この特徴は、トレーニングのときにも活かせるかもしれません。
指示を出すときに、その子が見やすい側から合図を出すと、より効果的なトレーニングができるかもしれませんね。
愛犬・愛猫の利き足、チェック方法
犬の場合
- 「お手」をするときの足をチェック
- おやつの入った容器からごはんを取り出すときの足を観察
- 散歩に出発するときの最初の一歩をチェック
- コングなどのおもちゃで遊ぶときの足をチェック
猫の場合
- おやつ入りの容器から取り出すときの足を観察
- トイレに入るときの最初の足をチェック
- 階段を上がるときの足をチェック
- くつろぐときの体の向きもチェック!
ただし、1回や2回の観察では結論が出ないことも。根気よく観察を続けてみましょう!
動画で記録を取っておくと、あとから確認できて便利ですよ。
おわりに
利き足を知ることは、愛犬・愛猫のことをもっと理解するきっかけになるかもしれません。
右利き、左利き、はたまた両利き。
それぞれの個性が分かれば、トレーニングや遊び方を工夫することもできそうですね。
ぜひ、今日からご家庭でも利き足チェックを始めてみてください。
きっと、新しい発見があるはずです!
なお、性格の傾向はあくまで研究結果の一例。
すべての子にあてはまるわけではありませんので、参考程度に楽しんでいただければと思います。