【それ、愛情表現じゃないかも…】愛犬が顔を舐めてくるのはどうして?
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はじめに
尻尾を振りながら顔をペロペロ…。
犬からの溢れんばかりの愛情を感じて、とっても幸せな気持ちになりますよね。
ただ、愛情表現として受け取られがちなこの『顔を舐める』という行為。
実は『そうではない場合もある』ということを知っていましたか?
今回は、犬が飼い主の顔を舐める理由と注意点について解説します。
どうして顔を舐めるの?
安心してください。概ね愛情表現です。
犬はコミュニケーションの一環として、仲間を舐めるという習性を持っています。
犬が飼い主の手を舐める場合は「かまってほしい」「遊んでほしい」という気持ちの表れです。
足を舐める場合も概ね同じ。
ニオイや皮膚の塩味に惹かれているからだとも言われています。
そして気になる『顔』についてですが、多くの場合は巷で言われている通り『愛情表現』とされています。
愛情表現以外のケースは?
子犬は母犬に食べ物をねだる時に母犬の口周りを舐めます。
つまり、「お腹が空いた!」という意味を持っている可能性もあるんですね。
対して母犬は子犬の体をきれいにするために体を舐めるので、「私が面倒を見なきゃ…」と思われている可能性もあります。
親子間であっても、舐めるという行為は大事なコミュニケーションツールになっているんですね。
他にはこんな理由も…
また、飼い主に対する服従心の表れである場合も…。
同じイヌ科である野生のオオカミも、群れの中で服従心を示すために相手の顔を舐める事が確認されています。
つまり、犬は舐めることで相手との絆を深めているのです。
顔を舐めさせるのは危ないこと?
ただ、愛情表現だからといって全てを受け入れるのはNG!
犬は様々なものを舐めます。
排泄後に自分のお尻を舐めて綺麗にしたり、道端に落ちているものを舐めてみたりと口の中は必ずしも衛生的とは言えません。
また、犬はパスツレラ菌などの人獣共通感染症(じんじゅうきょうつうかんせんしょう)の原因となる菌を保有しているため、口や傷口を舐めさせる事はやめさせましょう。
愛犬が自分の体や身近なものを舐め続けている場合も注意が必要です。
舐めすぎることで皮膚病などに感染したり、塗料などの化学物質を口にしてしまう場合があります。
ストレスや不安からこのような行動を引き起こしている可能性も高いので、いち早く原因を突き止めて取り除いてあげましょう。
おわりに
愛犬が顔を舐めてくる行為は、概ね“あなたの事が大好きでたまらない!”という愛情表現だと受け取っても大丈夫!
ただ、お互いが健康に毎日を過ごすためにも、正しい知識を身につけて接することが大切です。