【病気のサイン?】犬の目ヤニの原因と対処法
0
はじめに
最近、愛犬の目ヤニが気になったこと、ありませんか?
もしかしたらそれは、目の病気のサインかもしれません。
目ヤニから考えられる目の病気について解説します。
目ヤニの原因
目ヤニは、涙などの分泌物が、まぶたからの老廃物やほこりなどが混じり乾燥した塊です。
健康でも目ヤニは出ますが、目に炎症や刺激が起こると目ヤニの量が多くなります。
もしかしたら、目ヤニがいつもより増えている場合は、病気のサインかもしれません!
例として
- 流涙症(涙焼け)
- 角膜の傷(角膜潰瘍)
- 異物の刺激(逆さまつげ)
- 細菌感染(結膜炎)
- アレルギー
- ドライアイ(乾性角結膜炎)
などが原因となります。
目ヤニ以外の目の病気のサイン
目ヤニ以外に、
- 目の充血(白目が赤くなる)
- まぶたの充血(目のふちが赤くなる)
- 目がしょぼしょぼしている
- 目を痒がっている
- 瞳孔の大きさが左右で違う
- 目が飛び出ている
このような症状が現れます。
目の病気は、放置するのは危険で、進行が早かったり症状が強かったりすると
失明するケースもありますので、気を付けましょう!
目ヤニが多いときの対処法
目ヤニが多いなと感じた場合は、まずは早めに動物病院を受診しましょう。
病気ではなかったときは、日頃目ヤニをこまめに取り除いてあげるとよいでしょう。
目ヤニをそのままにしておくと、場合によって細菌が繁殖してしまい、
まぶたに炎症を起こしてしまうことがあります!
固まった目ヤニは、お湯で濡らしたコットンなどで目ヤニをふやかして、コームなどで優しく除去してあげましょう。
目に接している目ヤニに関しては、デイリーケア用の目薬を使用して、浮かしてコットンなどでとってあげましょう。
あまりこすりすぎたり、無理にとったりすると、逆に目やまぶたを傷つける原因となる上、
犬も嫌がってしまうので注意しましょう!
目ヤニからわかる病気
流涙症
流涙症とは、涙が多かったり、涙の通り道が塞がれていたりしていることが原因で、
涙がまぶたの外に流れ出てしまうことを言います。
よく、目と鼻の間が涙で着色してしまう、いわゆる涙焼けの原因となる状態です。
小型犬や短頭種では、涙の通り道が塞がれていることで、健康でも目ヤニや涙焼けができることがあります。
角膜潰瘍
角膜潰瘍とは、目の一番表面の「角膜」という部分に傷がついていることを言います。
目の赤みや痛みを伴うことが多く、涙が多くなり目ヤニも多くなります。
お散歩や他の犬と遊んだ際のケガや、シャンプー剤が目に入るなどの刺激が原因となるケースが多いようです。
角膜潰瘍が疑われる場合、病院では目に傷がないかどうかの検査を行います。
軽症であれば目薬で治療を行いますが、傷が深かったり、穴が開いてしまったりすると
手術が必要になるケースもあります。
結膜炎
白目の部分である「結膜」が赤く充血することを「結膜炎」と言います。
結膜炎にはたくさんの原因が知られており、細菌やウイルスの感染、寄生虫、
アレルギー、異物、逆さまつげ、まぶたのしこり、ドライアイ、角膜潰瘍などが挙げられます。
細菌やアレルギーが原因と思われる場合は、基本的には目薬で治療を行います。
もし、逆さまつげやしこりが原因である場合は、状況によりそれらを除去する処置を
行わないと治らないケースもあります。
ドライアイ(乾性角結膜炎)
涙液の産生低下や、瞬きができなくなる、先天的に涙が作れないなど、
様々な原因で目のうるおいが保てなくなった状態をドライアイと言います。
ドライアイが疑われる場合、病院では涙の量を測定する検査を行います。
ドライアイは基本的に治る病気ではなく、長期にわたり目薬で目のうるおいを補充する治療を行います。
さいごに
「目ヤニだから…」と様子を見ていると、実は目の病気で、治療が遅れてしまった、
という事態になる可能性があります。
様子を見ずに、早めに動物病院を受診しましょう!