【感動の名作】「100万回生きたねこ」の魅力
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はじめに
「100万回生きたねこ」は、絵本作家・エッセイストである佐野洋子さんが描いた、
1977年に発売された作品です。
100万回死んで100万回生まれ変わった一匹の「ねこ」の物語で、
子どもから大人まで幅広い層に支持されています。
その人気は現在も続いており、「絵本の名作」として多くの声が上がっています。
では、なぜこの作品が今なお支持され続けているのでしょうか?
今回は、「100万回生きたねこ」のあらすじや作品の魅力を紹介します。
※本記事は作品のネタバレを含みます。あらかじめご了承ください。
「100万回生きたねこ」のあらすじ
あらすじ①
主人公である「ねこ」は、王の猫や船乗りの猫、泥棒猫など、さまざまな飼い主のもとで100万回生まれ変わっては、死んでゆきます。どの飼い主も「ねこ」のことを愛し、死んでしまうと大変悲しみましたが、「ねこ」は自分のことしか好きではなく、飼い主たちを嫌っていました。
そのため、「ねこ」は何度も生き返ることを恐れていなかったのです。
あらすじ②
ある日、「ねこ」は誰の猫でもない野良猫となります。
100万回生きたことを自慢し始めると、多くのメス猫が彼に魅了され、
恋人になろうとアプローチします。
しかし、「ねこ」は自分に関心を示さず、自慢話にも素っ気ない反応をする
一匹の白猫に心を奪われました。
やがて「ねこ」は白猫に恋をし、二匹は共に過ごすようになります。
あらすじ③
二匹の間には子猫が生まれ、「ねこ」は次第に自分よりも白猫と子猫を大切に思うようになります。
やがて子猫たちは独り立ちし、「ねこ」は白猫と共に暮らし続けます。
しかし、白猫が老いて動かなくなり、彼の隣で静かに息を引き取ります。
「ねこ」は初めて死の悲しみを知り、100万回泣き続けました。
そして、泣き止んだ日のお昼、彼自身も静かに息を引き取ります。
今度こそ、「ねこ」は二度と生き返ることはありませんでした。
「100万回生きたねこ」の魅力
読者の年齢によって感じ方が変わる
この作品は、読み手の年齢や経験によって感じ方が変わるという魅力があります。
子どもの頃には「なんだか悲しい」と感じるかもしれませんが、大人になり感受性が豊かになると「心に響く」と感銘を受ける人も多くいます。このように、世代を超えて読み継がれる絵本としても定評がある作品です。
命の重みを感じられる
「ねこ」が最愛の白猫を失い、初めて「死」の悲しみを知るシーンは、命の重みや尊さを強く感じさせます。この作品は、「ねこ」の生涯を通して、私たちに命の大切さを教えてくれる絵本です。
誰かを愛することの大切さ
白猫に心を奪われた「ねこ」が、愛する人と一緒に過ごす幸せを知る姿が描かれています。
このように、誰かを愛することの大切さや、その幸せを感じられる作品であり、幅広い世代から支持されています。
おわりに
今回は「100万回生きたねこ」のあらすじや魅力を紹介しました。
この作品は、猫好きはもちろん、命の尊さや誰かを愛する気持ちの大切さを教えてくれる名作です。
興味を持たれた方は、ぜひ手に取ってみてください。