【愛犬・愛猫の健康を守る!】シニア期の快適な睡眠ガイド
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はじめに
今日は、大切な家族の一員であるシニア期の犬や猫の睡眠についてお話しします。
年を重ねた愛犬・愛猫。昔に比べて寝ている時間が増えたな、なんて感じていませんか?
じつは、これって自然なことなんです。でも、ただ寝ているだけじゃダメ。
質の高い睡眠をとることが、シニア犬・猫の健康維持には欠かせません!
今回は、シニア期の犬・猫の睡眠の変化や、快適な眠りのためのケア方法をご紹介します。
愛する犬・猫のために、ぜひ参考にしてくださいね。
シニア期の睡眠、どう変わる?知っておきたい睡眠の変化
長くなる睡眠時間、その理由は?
シニア期に入ると、犬も猫も睡眠時間が増えていきます。
若い頃は12〜16時間だった睡眠時間が、シニア期には18〜20時間にまで延びることも。
これ、心配する必要はありません。自然な変化なんです。
でも、なぜ睡眠時間が長くなるの?主な理由はこんな感じ。
- 筋力や体力の低下
- 興味や活動量の減少
- 関節炎などの痛み
- 腎臓疾患や心臓疾患による体調不良
とくに猫さんの場合、イギリスの調査によると11歳以上で「歯科疾患」「慢性腎臓病」「関節炎」「甲状腺機能亢進症」にかかりやすくなるそう。これらの病気による痛みや体調不良も、睡眠時間を増やす原因になっています。
変化するのは時間だけじゃない!睡眠の質にも注目
シニアになると、睡眠の質にも変化が。
犬も猫も、若い頃に比べて深い眠り(ノンレム睡眠)の時間が長くなる傾向があります。
ただし、注意が必要なのは、この変化が病気のサインになることも。
心臓や呼吸器に問題があると、浅い眠りになりがちです。
横になれずに座ったまま眠ろうとする姿も、要注意です。
快適な睡眠環境づくり、こんな工夫してみて!
さて、ここからは実践編。シニア犬・猫が快適に眠れるよう、環境づくりのポイントをご紹介します。
1. ぐっすり眠れる、とっておきの寝床を用意しよう
シニア期の愛犬・愛猫には、体に優しい寝床が欠かせません。
- 季節に合わせた寝床選び:夏は通気性、冬は保温性のあるものを。
- 関節炎のある子には:体圧分散機能のある低いベッドやマットがおすすめ。
- 猫向け:ふわふわで囲まれた場所が大好き。すっぽり包み込む形状のベッドも◎。
2. 安全第一!転倒防止の工夫を
シニアになると筋力や反応速度が落ちてきます。寝床まわりの安全対策、忘れずに。
- 寝床は低めの位置に。
- 高い場所で寝るのが好きな子には、落下防止のステップや衝撃吸収マットを。
- ソファや窓辺など、高い場所での転倒に要注意!
3. 温度と湿度、ここがポイント!
シニア期の犬・猫は体温調節が難しくなります。快適な温度・湿度管理が大切です。
- 理想的な室温:22〜25℃
- 湿度:50%程度
- 夏はエアコンの風が直接当たらないように。
- 冬は寒さ対策を。温かい毛布を用意するのもいいですね。
4. 静かでリラックスできる空間を
シニア期の犬・猫は環境の変化やストレスに敏感。静かな環境づくりを心がけましょう。
- 人の往来が少なく、テレビの音や騒音が届きにくい場所に寝床を。
- 犬は囲まれた狭い空間が好き。クレートやケージの活用もアリ。
- 猫は高い場所も好むので、キャットタワーを寝床に。
5. 光の調整も忘れずに
光の調整も、良質な睡眠には欠かせません。
- 夜は寝室を暗めに。深い眠りを誘います。
- 日中は適度な日光浴を。セロトニンの分泌を促し、夜の睡眠の質も上がります。
- ただし、日光浴のしすぎには注意。短時間、ガラス越しがおすすめです。
さいごに
いかがでしたか?シニア期の犬・猫の睡眠は、若い頃とはちょっと違います。
でも、快適な睡眠環境を整えることで、愛犬・愛猫の健康寿命を延ばすことができるんです。
ぐっすり眠る姿を見ると、飼い主さんも安心できますよね。
でも、いつもと違う様子に気づいたら要注意。
睡眠時間の急激な変化や、呼吸が速くなる、よだれが出る、トイレの失敗が増えるなど、気になる症状があれば、早めに動物病院を受診しましょう。
シニア期に入っても、元気に過ごしてほしい。
そんな飼い主さんの願いを叶えるため、まずは快適な睡眠環境づくりから始めてみませんか?
愛犬・愛猫との素敵な時間が、もっともっと長く続きますように!