【警察犬の仕事とは?】仕事内容や活躍する犬種を徹底解説!
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はじめに
一度は、聞いたこと見たことがあるのではないでしょうか?
警察犬とは、警察などの捜査活動に参加する犬のことです。
犬は、人間の3,000倍〜10,000倍あると言われている鋭い嗅覚を活かし、捜査のさまざまなシーンで活躍しています。
今回は、そんなかっこいい警察犬を紹介します!
日本の警察犬の歴史
日本では、大正2年に警視庁が大英帝国からコリーとラブラドールレトリバーの2頭を採用したのが始まりです。
当時は「探偵犬」と呼ばれていましたが、1956年に警視庁で本格的な警察犬の制度が発足しました。
警察犬のお仕事
麻薬を探知する
警察犬は、麻薬を探知する能力に長けています。
空港で警察犬がいるのを見たことがある人もいるのではないでしょうか?
これは「麻薬探知犬」と呼ばれ、麻薬を国内に持ち込ませないようにしているのです。
警察犬は、麻薬のニオイを察知したらすぐに税関職員に報告するように訓練されています。
臭気を選別する
警察犬は持ち前の嗅覚を活かし、現場に残された遺留品のニオイと犯人のニオイが一致するか選別しています。
これは、人間にはできない仕事のため、現場ではとても重宝されています。
匂いが容疑者と一致した場合、証拠として裁判に使われることもあるんです。
足跡追及する
警察犬は現場に残っているニオイを嗅ぎ分けて、逃走した犯人や行方不明になった被害者の足取りを追いかける仕事もしています。
持ち物についたニオイを覚えて対象者を少しでも早く見つけられるよう警察官をサポートしてくれているんです。
警戒活動をする
警察犬は犯罪防止のため、警察官と一緒にパトロールしたり、護送に同行しています。
パトロール中に不審者を見つけると、威嚇だけではなく足に噛み付ついて攻撃することもあり、警察官の頼もしいパートナーにもなっています。
捜索活動をする
災害現場で行方不明者を助けるのも警察犬の仕事です。
台風や地震、雪崩、落雪などの自然災害の現場にも果敢に出動し、行方不明者の救出に役立っています。
さらに、爆発物や麻薬などの危険物がある現場にも持ち前の嗅覚を活かして探索し、現場の安全を担っています。
警察犬に向いている犬種
危険な現場にも立ち向かう警察犬ですが、どんな犬が警察犬になるのでしょうか?
日本警察犬協会から警察犬として認定されている犬種は全部で7種類です。
ここでは、それぞれの犬の特徴や性格を紹介します。
ジャーマンシェパード
警察犬の代表格のようなジャーマンシェパードは
第一次世界大戦下では軍用犬として活躍し、戦後には警察犬として広く知れ渡りました。
警戒心と勇敢さを持ち合わせた性格です。
エアデール・テリア
イギリスやドイツで警察犬になった最初の犬とも言われ、性格は賢く活発的な上、勇敢で学習意欲もあります。
性格は穏やかで忍耐強く、頭の回転が速い犬種です。
ボクサー
元々は熊やイノシシを狩る犬として活躍してたボクサー犬ですが、現在は警察犬として活躍しています。
体力があるため、厳しいトレーニングにも耐え抜く力があります。
誠実さと忠誠心を兼ね備えており、訓練しやすい犬種です。
コリー
元々羊犬として活躍していたこともあって体力と忍耐力を兼ね備えています。
注意深いため、積極的に警察犬に採用されています。
ドーベルマン
見た目から怖いイメージを持たれがちですが、性格は飼い主に従順でとても落ち着いています。
そのため、警察犬として訓練しやすい犬種です。
ゴールデンレトリバー
とてもフレンドリーで人間に対しても威嚇せず、友好的に接してくれます。
訓練しやすい警察犬として重宝されています。
その訓練のしやすさから介助犬や盲導犬としても活躍している犬種です。
ラブラドールレトリバー
優れた嗅覚を持っているため、捜査に役立っています。
性格は思慮深く、思いやりがあり高い学習能力を持っています。
おわりに
警察犬は捜査をサポートしてくれる重要な存在です。
ときには警察犬の捜査が事件の展開を大きく変えることもあります。
私たちが今安全に暮らせているのも、警察犬のおかげなのかもしれませんね。