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はじめに
冬になると、「猫はコタツで丸くなる」とイメージする人が多いのではないでしょうか?
寒くなると、私たち人間と同様、猫もコタツに集まってきます。
日は、猫がコタツを好むのには理由があるんです。
今回は、猫がコタツを好む理由や、猫がいる家庭でコタツを使用する際の注意点を紹介します。
「猫は炬燵で丸くなる」は童謡の歌詞
そもそも、よく聞く「猫はコタツで丸くなる」という言葉はどこから来ているのでしょうか?
これは、童謡「雪」の歌詞から来ていると言われています。
童謡「雪」の歌詞は下記を参照してください。
「雪やこんこ 霰(あられ)やこんこ。
降っては降っては ずんずん積つもる。
山も野原も 綿帽子(わたぼうし)かぶり、
枯木(かれき)残らず 花が咲く。
雪やこんこ 霰やこんこ。
降っても降っても まだ降りやまぬ。
犬は喜び 庭駈(か)けまわり、
猫は火燵(こたつ)で丸くなる。」
出典:童謡・唱歌 ゆき 歌詞 - 歌ネット
雪が降り積もる中、犬は外を駆け回る一方、猫はコタツでぬくぬくしている様子が伝わってきますね。
しかも、この描写は比喩的表現ではなく、ちゃんと根拠があると言われているんです。
次に、猫がコタツを好む理由を紹介します。
猫がコタツを好む理由2つ
猫自身の体を守るため
猫が丸くなって寝る理由の1つは、身を守るためだと言われています。
これは、外敵から身を守るためです。
ペットとなっている今は、外敵から身を守る必要性はないのですが、それでも昔の名残が残っているようです。
昔、猫は自身の身を守るために、砂漠で穴を掘り、その中で丸まって寝ていたと言われています。
それが今でも名残として残っているからコタツの中で丸くなって寝ているのですね。
きっと安心してぐっすり熟睡していることでしょう。
暖を取るため
猫がコタツで丸くなる理由は、暖を取るためでもあります。
毛布が敷いてあり、なおかつ温かい環境は、寒がりな猫にとって最高の環境なのでしょう。
また、丸くなって寝ることで、熱が逃げにくくなるメリットもあります。
これは、身体を縮めると表面積が小さくなり、熱が逃げにくくなる原理を上手く活用しています。
丸くなって寝るのにはちゃんと理由があったんですね。
コタツを使う上での注意点
猫と一緒にコタツを使う際、いくつか注意点があります。
ここでは、猫と暮らすご家庭で気をつけてほしい注意点を紹介します。
低温やけどに注意する
猫がコタツを使用する際は、低温やけどに注意してください。
コタツの温度を「強」にしている場合は、低温やけどのリスクが上がるため、温度を下げるようにしましょう。
低温やけどは、一般的なやけどと異なり、直接的な痛みや熱さを感じにくいため、発見が遅れると手遅れになる可能性があります。
対策としては、設定温度を下げる、長時間猫がコタツにいるなと感じたら定期的に外に出してあげるのが有効です。
コードをかじられないようにする
コタツの電源コードにも気をつけましょう。
コタツのコードは毛布の下に隠れて見えなくなることが多いため、飼い主さんの目が届かないところで、猫がかじってしまう恐れがあります。
コードが破損すると感電や火災の危険性があるため、猫も飼い主さんも注意してください。
対策法としてはかじられないようにガードするのが有効です。
これはコタツに限らず家で使っている全ての家電にしてほしい対策なので、この機会にコード類をガードしておきましょう。
脱水症状にならないようにする
コタツを使う冬場は、脱水症状にも気をつけなくてはなりません。
なぜなら、猫は犬に比べ、積極的に水を飲まない傾向にあるからです。
猫は夏だけではなく、暖かい場所に長くとどまると冬でも脱水症状を起こす危険性があります。
そのため、あまりにも長くコタツにいるなと感じたら、お水や水分の多いウエットフードをあげて、定期的に水分補給しましょう。
酸欠にならないようにする
毛布から顔を出さず、頭まですっぽりコタツに潜り込んでしまう猫は、酸欠になる危険性もあるので注意してください。
対策としては、定期的にコタツから出したり、毛布を持ち上げて空気の通り道を作ってあげるのが有効です。
猫と一緒に冬も暖まろう
猫と一緒にコタツでぬくぬくできるのは、飼い主さんの特権ですよね。
猫の習性を理解して、正しくコタツを使えば、冬のあったかアイテムとして大変重宝します。
ぜひ今回紹介した内容を参考にして、猫と一緒に温かい冬を過ごしてくださいね。