猫が動物を咥えるのはなぜ?猫が持つ狩猟本能と遊び心の違いも解説

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はじめに

自然界では猫が動物を咥えて歩く姿がよく目撃されます。
その場で食べれば良いのに、一体なぜ咥えて歩くのでしょうか?
また、飼い猫でもおもちゃを咥えて歩くことがあります。
その上、猫によっては飼い主さんのところまで持ってくる猫もいるんです。
今回は猫が動物やおもちゃを咥える理由について紹介します。
自然界で生きる猫と、飼い猫に分けて紹介しているので、違いにも注目してくださいね。
猫が動物を咥える理由3選

猫が動物を咥える理由は主に3つあります。
ここでは自然界において猫が動物を咥える理由を紹介します。
安全な場所に移動させたいから
自然界では捕獲した獲物は大切な「食料」です。
いつどこで外敵に襲われて獲物を横取りされるか分かりません。
ですから、安全な拠点に持ち帰るために咥えているという説があります。
移動中も慎重かつ迅速に運び、敵に襲われないようにしています。
家族に分けてあげたいから
貴重な食料を家族に分けてあげたくて咥えて運んでいる説もあります。
特に、母猫は子猫のために一生懸命子育てしているため、子猫の代わりに狩りに出て獲物を確保するケースも少なくありません。
子猫も成長と共に狩りを覚えるのですが、覚えたての頃は上手くいかないどころか、返り討ちに遭う危険性もあります。
このようなリスクを避けるために、母猫は狩りに出て動物を咥えているんです。
なんとも愛情深いですね。
狩りを教えたいから
狩りを教えるために咥えているケースもあります。
特に、咥えている獲物がまだ息をしていたり、まだ生き生きとしていることがあります。
これは、母猫が敢えてトドメを刺さずに持ち帰り、子猫に狩りをさせるためです。
子猫にトドメを刺させるパターンと、子猫の目の前で母猫がトドメを刺すパターンの2種類あります。
自然界ではこうして生きる術を学んでいくのですね。
猫がおもちゃを咥えて持ってくる理由3選

では、飼い猫がおもちゃを咥えて持ってくるのはどんな理由があるのでしょうか。
ここでは、飼い猫がおもちゃを咥えて持ってくる理由を3つ紹介します。
飼い主さんに自慢したいから
猫がおもちゃを咥えて、飼い主さんに見せびらかすことで「こんな物を獲ってきたんだぞ!」と自慢している説があります。
おもちゃを口から離した瞬間、心なしか誇らしげな表情をしていたら、間違いなく自慢したい気持ちの表れでしょう。
飼い猫はおもちゃだけではなく外から侵入してきた虫や小動物なども捕獲して見せびらかすこともあります。
生き物を咥えている場合は誤飲しないように気をつけましょう。
褒めてほしいから
おもちゃを咥えて持ってくることは自慢したいことでもありますが、同時に褒めてほしい意思表示でもあります。
「こんな物を獲ってきたんだよ!すごいでしょ!」、「ねぇねぇ!見て見て!」と飼い主さんにアピールしているのです。
もし、こんな場面に遭遇したら、思いっきり褒めてあげましょう。
「すごいね!」、「かっこいいね!」、「さすがだね!」と褒めてあげると、猫の自己顕示欲が満たされて、飼い主さんとの絆がもっと深まりますよ。
遊んでほしいから
猫がおもちゃを咥えて持ってくるのは、飼い主さんと遊びたいという意思表示でもあります。
遊んでほしくて、飼い主さんとおもちゃを交互に見つめることもあれば、おもちゃを咥えたまま飼い主さんに向かって鳴くこともあるんです。
そんなときは、ぜひ咥えてきたおもちゃを使って猫と遊んであげましょう。
遊んであげることで猫のストレス発散になったり、信頼関係が築けたり、コミュニケーションが取れたりと、メリットがたくさんあります。
ぜひ、時間が許す限り、期待に応えてあげましょう。
「猫は気ままでマイペース」というイメージを持っている人も多いかもしれませんが、猫は信頼している相手には甘えん坊です。
猫が出す「かまって」サインを見逃さないでくださいね。
猫の狩猟本能は奥深い!

猫には本能的に狩猟本能が備わっていますが、自然界と飼い猫では意味合いが異なっています。
それぞれ理由は違うものの、狩猟本能の奥深さを感じますね。
猫と暮らしている人は、何か咥えていないかこまめにチェックしてみてください。